ゆらゆら船旅四国編 第10話
胸潰しを付けずに着物を着て、はおずおずと脱衣所から出る。
幸村が心配そうに駆け寄り、顔を覗き込んだ。
「何があったのか……!怖かったでしょう……。」
「元親さん、その、怪我がある私を励ましてくれる、みたいな感じだったので、あの、悪気があったわけじゃないと思うんだけど……。来てくれてありがとう……二人とも。」
政宗も元親の背を見送っての元へと戻ってくる。
「元親さんは?」
「なんか考えちまったみてえだなあ。一人の時間が欲しいってよ。」
「その前にへの謝罪が先でしょう!!」
「それも含めてだろうよ。本当にの事は気に入ってるみてえだからどう謝罪したらいいかも分かんなくなってるんじゃねえか?」
「ええ……。長曾我部殿しっかり……。」
そこへ元就が通りかかる。
「騒がしい、何事だ?」
元就はが男だろうが女だろうが無害そうだが説明するべきだろうか。
しかし口を開くよりも先に、元就が異変に気付く。
「む……?小姓、お前は……女だったか。」
「あ、は、はい。すみません。身を少しでも守ろうと、偽っていました。」
「小細工程度だがまあ、長曾我部には効くのやもしれんな。それで?ばれて今か。」
「アンタ元親と付き合い長いのか?元親は男だと思って雑に扱っちまったのを後悔中だ。時間が経てば元に戻るのか、あれは。」
「そのまま日陰に暮らして滅んでくれると助かるがな。」
「毛利殿……。」
あんまりな意見に幸村は苦笑いを浮かべてしまった。
場所を移して落ち着こうと、政宗の部屋に集まったが、それに元就もついてくる。
元親の話に聞けば孤独を愛する人間かと思っていたので意外だ。
そして茶菓子を食べ始めるのも意外だ。
「……さて。」
「おいおいおい!!!」
元就はむしろ茶菓子を食べ終えると立ち上がって去ろうとして、それが目的か!?と政宗は元就の脚を咄嗟に掴む。
「貴様……!」
「なんか元親の話聞かせてくれるんじゃねえのかよ!!」
「あの者の話などする気はない。」
元就は頑なな態度だったが、幸村とからの視線も感じ、ため息をつく。
「元就様、お茶です。」
「茶菓子もまだありますぞ!」
「分かりやすい接待をするな。」
も幸村も慌ててもてなすが、そのわざとらしさに元就が目を細める。
「長曾我部……フン。今でこそ豪快な態度だが、幼少時は色白な軟弱者であったわ。」
「えっ!」
「その性根が多少は残っているのやもしれぬな。ならば揶揄い甲斐があるものよ。」
今の元親の風貌からは想像がつかない。
しかし元親の強さと優しさは、弱さを知っているからこそのものだと思うとしっくりくる。
「……。」
が立ちあがり部屋を出ようとする。
政宗もそれを追い、の腕を掴んだ。
「元親のところへ行くのか。」
「うん、行ってくる。」
「男と偽ったことを謝罪しにか?」
が振り返り、政宗を見上げた。
「ううん。私、分かってるよ。きっと、男装して政宗さんの小姓と嘘つかなかったらこんなに上手くいってないって。」
「……。」
「だから、それは言わない。」
「……なら、いい。」
政宗が手を離す。
は元親の部屋に向かった。
は自分の部屋に入り、元親の部屋側の襖の前で声をかける。
部屋の中から慌てたような音と声が聞こえてくるが、はそうなるだろうなと予想していたので冷静にまた声をかける。
「元親様。入ってもいいですか?」
「待て、合わせる顔がねえ……。」
「……じゃあ、お話聞いていただいてもいいですか?」
元親はの部屋の前に座り込む。
の声が優しい。
女だと分かった上で、改めて顔を見たいと思う。
しかしそれに甘える資格もないように思ってしまう。
「……どうせ、怒ってねえって言うんだろ。」
「怒ってないですよ。」
「やめろ。俺はほんっとうによ……女相手に……。」
元親の声が止まる。
思い出しているのだろうか。
「……言っちゃいけねえこと……やっちゃいけねえことやっただろうが……!!!!!」
「いやまあ色々……これは男相手にもやるなよと思ったこともありますが。」
「え……結構厳しいこと言うな…!?」
その反応に、襖越しにはふふ、と笑ってしまう。
「それより、私、男だと偽って、元親様達と一緒に壊血病と戦えたことが嬉しかったんです。」
「……。」
「元親様。」
はそっと、襖に手を添える。
「男だと騙されてくれて、ありがとうございました。」
ゆっくり襖を開けようとしたが、それより先にパアンと勢いよく開かれては手を引っ込める。
目の前に眉根を寄せて切なそうな表情をさせた元親がいた。
「……どんな顔でそんなこと言ってるのかと思ったら、笑顔かよ……。」
「本心ですよ。」
「そうか……。」
元親が膝立ちだったが姿勢から、ぺたんと座り込む。
に向かって手が差し出され、の腕を優しく掴む。
今のは髪を下ろし、胸潰しも付けていない。
あんなに頼りないと思っていた姿は、今は華奢で可愛らしく見えて仕方がない。
「……。」
「それ以上触ったら攻撃するからな。」
声のする方に視線を向けると、少し開かれた襖から、政宗と幸村、元就までもが二人のやりとりを覗いていた。
「いや嘘だろなんで毛利まで。」
「……。」
「えっいつから見てたんです?なんか恥ずかしい。」
「いえいえいえ、らしいと思うお言葉でしたぞ!」
政宗が襖を大きく開けて、三人が中に入ってくる。
「男にもするなよとが思った行動か発言が気になるんだがなあ?」
「さあて何だろうなあ?が俺に随分色っぽい顔見せてくるからついな。」
政宗は元親を動揺させようと放った言葉だったが、挑戦的な返しをされて逆に苛立ちを感じてしまう。
女だと分かって、元親は自分の気持ちに整理がついたのだろうか。
は咄嗟に両手で顔を隠した。
「嘘ですやん……。」
「きっと嘘ですぞ!!」
「照れるなよ。俺に抱きしめられて目を潤ませて顔赤くしてただろうが。」
「うおおおおおおおおおおおおおお???????」
「そんな反応する奴だったのか!!??」
恥ずかしさで唸りだすに元親が驚く。
「だき」
「しめ……?」
政宗と幸村がぽかんとした顔になる。
そしてすぐに元親に殴りかかるが、何かが吹っ切れた元親は瞬発的に立ち上がってひらりと躱す。
「はっはっは!いや悪いな!男だと思って軽い気持ちでよお!仕方ねえだろ欲しいんだから!俺に惚れてもらわねえと!」
「無理やりは逆効果。」
「ご本人がそのように申しておりますぞ。」
「いやほんとにははっきり言うな!?」
「作ってほしいもの真面目に考えてる元親さんはかっこよかったのに……。」
「そっちか~~……。」
一連のやりとりを傍観していた元就が口を開く。
「……貴様は小姓ですらないな。」
疑問ではなく、確信だった。
でもはもう隠すつもりもなかった。
元就は興味がないかもしれないが、二人にも明かしておこうと、女であることがばれたときから思っていた。
「はい。そうなんです。」
「やはりな。」
「元就さんには私何に見えます?」
小姓ではないと思っても、未来の人間とは思わないはずだ。
は何か予想している元就の考えが気になった。
「フン……ザビー教の使徒であろう……。こんなところにまで熱心なことだ。」
も政宗も幸村も元親もきょとんとした顔になる。
なぜそう思ったか分からなさすぎる。
「よかろう。もう少し情報を集めてからと思うていたが、我は決断した!ザビー様に会わせよ!!!」
「いや分からん展開が。」
「なにをはぐらかしている。貴様の言葉は、ザビー様同様愛の言葉であろう!!長曾我部ごときに聞かせて何になる!我に語りかけてみせよ!!」
「違います。」
「なん……だと……⁉」
はっきりと否定されて元就は目を丸くする。
「……私、今より四百年くらい未来の世界から来たんです。」
それには元親の口からも、は?という声が漏れる。
「事故みたいなもので、空間が乱れた、って説明でいいかな。私にも分からないことが多くて。ここと未来を行ったり来たりしてるの。この時代に飛ばされるときはどこに飛ばされるか分からなくて、今回はたまたま元親さんの船だった。」
「……本多忠勝の話は嘘か。」
「はい。前回、私の住む時代に戻るとき、政宗さんと幸村さんを巻き込んじゃったんです。だから一緒に戻ってきたんです。」
元親にとっては本多忠勝の話の方がまともに思えてくるような話だった。
でも、それならの知識は説明がつく。
「だから、壊血病のことが分かったんです。……そんな理由で、がっかりしました?」
「そんなわけねえだろう……!」
先程とはうって変わって、元親の声が真剣なものになる。
「救ってくれたのはだ。その事実は変わらねえ。どんな理由があってもだ。」
「元親さん……。」
「ザビー様は関係ないだと……⁉」
「も、元就さんはなんかすいません……。」
「もうすぐ夕餉だ。その時にもう少し詳しく聞かせてくれ。あまり広まっても良くねえ話だな?ここで食うか。」
元親の提案には政宗も幸村もこくりと頷いた。
頼れる人間が増えることはいいことだ。の秘密を知る者が増えてしまうのは複雑な気持ちだったが。
夕餉は豪華な海鮮料理が振る舞われた。
鯛料理や貝の蒸し焼きを食べながら、話の続きをする。
「……不思議な話だが、独眼竜と幸村は実際の時代を見てきたのか。」
「ああ、過ごしてきたぜ。」
「四百年って……想像出来ねえんだが……。」
「いざこの話になると、何を話してよいのかわかりませんな……。」
政宗も幸村もううーんと悩む。
各々、相手が小十郎なら、佐助なら思ったままをはしゃいで喋っていたかもしれないが。
「その話は後で聞かせてくれや。とりあえずだ、はまた消えて、どこかにまた現れるんだな?とりあえず四国に来たら俺の名前を出せ。南の方もだ。張っておく。」
「元親さん……。」
「当然の話だ。を危険な目に合わせたくねえ。」
「我が地を踏んだなら我に縋っても良い。面白そうよな。」
「元就さんも……まあ、ありがとうございます……。」
「毛利頼るくらいなら俺のところへ頑張ってくれ!!」
「その場合は文を寄越せ。忍を向かわせる。」
最後、さも当然のように言い出す政宗が元親の視線を受ける。
「なんだよ?」
「いやなんだよじゃねえよ。じゃあ独眼竜は、たまたまを拾った奴ってだけじゃねえか。」
悪意もなく、元親は不思議そうな声と表情だった。
「たまたまじゃねえよ!最初に拾ったのは俺だ。」
「奥州にいなきゃいけねえ理由が全くねえじゃねえか……!がどこ行こうとも自由だろう。」
それはそうなのだが、とも考え無くはないことだが、政宗を立てたくて口を挟む。
「最初に拾ってくれて、私には、政宗さんが恩人ですよ。一番長く奥州にいましたから小十郎さんや女中さんとも仲良くしてるんで会いたいんです。私が行きたくて、お世話になってるんです。」
「そうなのか?に奥州に行かなきゃいけねえみてえな義務感植え付けられてるわけじゃねえならいいが……。」
「そんなんじゃないです!」
「わかったわかった。」
元親がに笑顔を向ける。
幸村は政宗にちらりと視線を向けた。
の帰る場所となって、羨ましいと思っていたが、それはそれで複雑な気持ちになるのか……と思っていた。
夕餉が終わって解散となり、各々の部屋で休みを取る。
政宗は寝間着に着替えて廊下に出ると、元親と会った。
「よう。どこか行くのか?」
「水を貰いたい。」
「持ってこさせるから部屋にいてもいいぜ。」
「元親は風呂か?」
手ぬぐいを持っているのに気づいてそう言うと、元親が口を真一文字に結ぶ。
「改めてな。……知らねえこととはいえ悪かったな。火傷の話を真に受けて引き下がる俺じゃなくてよお。」
「が怒ってねえなら俺は責められねえよ。アンタの性格甘く見てたな……。」
「……独眼竜はよ……。」
元親が言いにくそうにしながら口を開く。
「が好きで一緒に居てえんじゃねえのかよ。」
「Ah?」
「拾った拾われたの関係には見えなかったぞ。ずっとな。」
「…………ス……キ……?」
「そんな言葉覚えたてみてえに言わなくても。」
真面目にこの話題に応対する気はなさそうな政宗にため息を吐く。
はっきりさせておいたほうがいいのではないかと思ったが、自覚がない段階かもしれない。
「だからといって俺はを諦めねえけど。」
「しつこい。」
「そういうのははっきり言うよなあ。」
去ろうとする元親を、政宗が視線で追う。
「は未来の人間と聞いたのに、なんで元親は変わらねえんだ。」
「ん?」
元親が不思議そうな顔で振り返る。
「まだ小姓とか言ってんのか?はいつまでここにいるか分からねえのに。」
「お前こそ何言ってやがる。」
「?」
今度は政宗が不思議がる。
元親はにっと笑ってみせた。
「未来の人間なんて一級品、俺が欲しがらねえわけがねえだろう。」
「……!」
「俺は変わらねえよ。が欲しいって言い続けるぜ。」
水な~~待ってろ~~と言いながら、元親は行ってしまった。
政宗は階段のある方向へと足を向ける。
の部屋の前で、中に気配があるのを確認して声をかける。
「。入っていいか。」
「政宗さん!どうぞ!!」
襖を開けると、髪を梳いていたらしいが鏡の前から政宗のもとへと来る。
「どうしました?座布団はい。」
「おう。お前本当にここに寝るのかよ?」
政宗は隣の元親の部屋を見る。
未来の人間と聞いて、今までよりは易々と手を出しては来ないのではないかと思ったが、先程の元親の様子に不安になる。
「俺の部屋来たらどうだよ。」
「あ、あの、嬉しい?申し出?ですが、大丈夫。元親さんがなんかしたら、私の必殺技、嫌いになりますを言うつもりです。」
「それは必殺だな。」
政宗も無理にそうさせるつもりはないが、の返事にどうしても気になってくることがある。
「……俺にも、思うか?何かされるんじゃねえかとか。」
「!!」
はふと、船初日で何かされるなら政宗さんと幸村さんがいいと思ってしまったことを思い出すが、それをかき消すためにも首をブンブンと振った。
「そういうんじゃないんです!私の家から、船で過ごして、なかなか一人になれる時間できなかったでしょ。人目が無い時間があった方が休まると思います。私も、もちろん幸村さんも……。」
「ここまで来たら今日一日くれえ……。」
「嵐が去ったらまた船ですし。今度はお部屋くれると思いますけど……。政宗さんがどうじゃなくて、誰に言われてもばらばらで寝ましょって言ってます。」
が真剣な顔つきになる。
嘘だと思われたくないと考えているのは伝わってくる。
「俺が過保護だったか。わかった。ゆっくり休め。」
「はい!」
政宗が立ち上がって、廊下側の襖に向かう。
は見送ろうとついていったが、政宗が襖に手をかけるタイミングで政宗の裾を掴んでしまった。
「どうした?」
政宗が肩越しに振り返る。
「あの……政宗さんのこと、信用してます。」
は、誰よりも、と続けようとして躊躇ってしまう。
その言葉はどう受け止められるのか、どう受け止めてほしいのか自分でもわからないなら、言わない方がいいんじゃないか。
何より言おうとした瞬間、心臓がどきどきして恥ずかしくなってしまっている。
政宗は、言葉が続かない様子にの言いたいことはそれで終わりだと捉えていた。
に振り返り、背に手を回して抱き寄せる。
「政宗さん?」
「ちゃんと、言ってなかったな。」
「何を……?」
「元親の小姓にはなるな。」
政宗の表情を見ようと首を動かしたが、視線を向ける前に政宗に後頭部を抑えられる。
胸に頬を寄せて政宗に寄りかかる形になり、の手が抱きしめ返した方がいいのか迷う。
「ならないよ……?」
「俺がなって欲しくねえって思ってるってことを、はっきり言ってなかった。」
「あ……う、うん……?」
「が他の奴のものになるなんて考えるのも嫌だ。」
「……‼」
もう一度言って欲しくなってしまい、でももう一回言ってなどというおねだりも出来なくて、は政宗の腰に手を回して着物をぎゅっと握る。
「政宗さん、それは……?」
「good night」
「!」
どういう意味なのかと聞こうとするが、政宗がの頭頂部に唇を寄せる。
その感触に驚いて、は言葉に詰まる。
「おやすみなさい……!」
挨拶を返すことしかできず、手を離す。
政宗もすぐに離れ、部屋を出て行った。
手をひらりと肩の位置で振る政宗に手を振り返しながら、は見送った。
姿が見えなくなって、襖を閉じる。
は膝から崩れ落ちた。
「なに今のどきどきした……!!」
よろよろ立ち上がって、また髪の手入れをしようと鏡の前に座る。
「……。」
自分は政宗に、愛されたいだけだなどと、都合のいい女になって欲しいと言われたも同然と頭で思っているのに、政宗は優しすぎて嫌な気持ちになれない。
今のだって、自分からの一方的な好意を望んでいる言葉だったとも受け取れるのに。
「いやいや、環境のせいであって奥州ではもう少し粗雑な扱いだった……ような?」
それでも当然のように傍に置いて当然のように守ってくれる。
「…………。」
鏡に映る自分の顔が、むず痒いような、なんとも言えない表情でほのかに赤くなる。
私には、そんなに自分の事考えてくれる人が出来たの、初めてなんですよ、政宗さん。
政宗が部屋に着くと、飲み水が用意されていた。
それを一気に飲み干して、すぐに明かりを消して布団に潜る。
「…………。」
抱きしめてしまったことも、あそこまで言ってしまったことも、が抱きしめ返してくることも予想外だった。
意味を聞かれても答えたくなかった。
「くそ……!誰が好きになるかよ……!!」
あんなにいつも心配かける人間に。
俺を慕って追いかけてくるくらいで丁度いい。
が俺を好きになればいい。
「……俺はまたそんなことを……。」
頭に手を当てて考えてしまう。
分かっている。
自分がに何を求めているのか。
母親に貰えなかった愛情を、無償の愛なんてものを、ならくれるんじゃねえかとどこかで期待してしまっている。
「……。」
きっかけは俺の右目も見ても動じず、それどころか口づけて慰めてくれた時だ。
の部屋にあった参考書には、俺の右目などなんでもないことに思えてくるくらいの病気の症例が多くあった。
皮を裂いた人間の肉体だってあった。
だから平気だった。それだけのことだったのかもしれないのに。
俺を分かってくれる運命の相手、なんてものじゃないのかもしれないのに。
「変わらず、欲しがる、か……。」
元親の言葉が心に残る。
その図々しさは見習ってもいいのかもしれない。